解体工事を依頼するときに一番気になるのはやはり金額でしょう。
「費用はどのくらいかかるのか」、「予算は、いくら位見積もっておけば良いのか」と、金額に関してわからないことばかりでしょう。
業者を選ぶ際に見積もりを出してもらうことは、必ずやってもらいたいことですが、それ以前に業界における相場を知っておくと、相見積をしてもらってからの判断がしやすくなります。


解体工事の相場

解体工事は建物の構造によって値段が決まります

一口に解体工事の相場といっても、工事に必要な費用は複雑な計算の上に成り立っていますので基本的には相場は坪単価で表しています。相場も業者や地域、立地、環境によってさまざまですので、こちらで紹介するのは参考の一例としてください。解体費用の相場は安定しているのは特徴です。

  • 木造 坪2万円
  • 軽量鉄骨造 坪2.2万円
  • 鉄筋コンクリート造 坪2.4万円〜

※上屋のみの金額の目安。地階がある建物の場合は、上記費用より倍以上にかかることも考えられます。

相場が安定していると言っても環境によって大きな差が出てくるので、必ず現地調査をします。業者によって金額に違いが出てくる理由は、作業にかかるコストです。つまり作業の効率化が大きく影響してくるのです。

解体工事費用を左右する要素

1. 騒音、振動、粉じん対策を強化しなくてはいけない環境

例えば閑静な住宅街での作業では、騒音振動を制限する騒音規制法に基づいた作業の規制があるため、対策に対する作業を徹底する必要があります。人件費も含めてコストもかかりますし、工事の期日も長くなるため工事費用が高くなる傾向にあります。


2. 交通整理が必要なシチュエーション

工事が始まると重機の搬入や、廃棄物の運搬など周辺道路に影響を及ぼします。安全確保の面からガードマンが車両案内、歩行者の安全を守る業務を行います。近くに学校や教育機関などがありますと、人員も増加する必要がありますし、人件費が必要です。


3. 建物の近接状況

解体工事で振動、騒音は抑えようと思っても、さすがにゼロにすることはできません。一番配慮しなくてはいけないのは近接建物へのひび割れです。工事をする際に隣接建物との距離が近い場合は、慎重に工事を進めなくてはいけません。

隣接する場合は、施工前に現地調査をして被害が出ないように対策を講じる必要がありますので、調査費用の手間も含めて解体費用に計上されます。重機が入らないほど狭い場合は、手作業でやる必要があるので、この場合も追加で費用計上となります。


4. リサイクル関連法による手作業の増加

2000年以降に制定されたリサイクル関連法案によって、解体作業場で分別作業の義務化が決められました。これによって重機で一気に作業をするのではなく、その場、その環境において手作業で廃棄物とリサイクルできるものを分別していく必要があります。環境保全のために必要ですが、実務としては煩雑になり費用もその分かさむことになります。

上記で紹介した以外にも、アスベスト除去工事、地中障害撤去工事など、解体工事にプラスαの要素の作業が必要になった場合も追加料金が発生することが考えられます。


気になる解体工事の費用も、事前に「何に、どのくらいかかるのか」という相場と内訳を知っておくと、値段交渉をする際にも有利に判断ができます。相場も一概には言えないものですが、業者の言いなりではなくて、細かく内訳を指摘することができれば業者とも良い関係で、工事もスムーズに行うことができるでしょう。

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